アメリカを"発祥の地"とするリトルリーグでは、入団にあたり年齢や居住地の制限が設けられている他、少年少女をケガから守る理由で、リトルリーグ特有のゲームルールがあります。
リトル年齢
アメリカで生まれたリトルリーグでは、日本でも世界に倣って、年齢の数え方がアメリカ基準となります。
例年、城北リトルリーグ東練馬チームでは8月頃に新チームへの代替わり式を行い、卒団式は年明けに行っています。
リトル年齢で大きな影響を受ける大会としては、メジャー部門、IM部門で世界に繋がる2つの大会(全日本リトル選手権、全日本IM)があります。
9月から3月生まれのお子様で且つバンダリー居住区にお住まいのお子様は、これらの大会に問題なく出場できますが、4月から8月生まれのお子様は、夏の全国大会には出場することが出来ません。
しかしながら、その後の東日本大会などへは出場することが出来ますので、大きな目で見ていただくと良いかと思います。
なお、城北リトルリーグ東練馬チームでは、4-8月生まれで大会への登録ができない選手(もしくはバンダリー居住外の選手) については、小学 6 年時の 1 月~3 月の期間をシニア考慮期間とし、事務局が各シニアチームと連携をとりつつ、中学 1 年時の全国選抜大会まで在籍した選手を卒団扱いとします。
バンダリー
リトルリーグには特定のチームに選手が偏らないようにするために「バンダリー」という居住地による入団制限があります。
城北リトルリーグ東練馬チームの公式のバンダリーは、練馬区、板橋区、北区、豊島区となっています。
なお現在、東練馬では、練馬区を中心に板橋区、文京区、豊島区、新宿区、杉並区、北区、中野区などの都内の近隣区から選手が集まってきて、プレーをしています。
なお、同じ東京都で隣接している西東京市、武蔵野市や埼玉県川口市、和光市、朝霞市については、ご入団いただけません。
バンダリーの件について、詳細を知りたい方は、まずはお気軽にご相談ください。
投球制限
リトルリーグでは選手の年齢によって、投手の一日の投球数制限や、登板した後で再び投手を務めることができるまでの間隔日数(休息日)の規定等が決められています。11~12歳は1日85球まで 10歳以下は1日75球 までしか投げれません。
これは、まだ成長段階の最中である選手たちの肩や肘への負担を極力減らし、将来ケガなどの障害を防止するために考えられたルールです。
ただし、大会によっては6イニングを限度とする場合もあります。
1日の投球数 | 10歳以下 | 11-12歳 |
75~85球 | -(投球不可) | 4日間 |
66球~75球 | 4日間 | 4日間 |
51~65球 | 3日間 | 3日間 |
36~50球 | 2日間 | 2日間 |
21~35球 | 1日間 | 1日間 |
1~20球 | 休息不要 | 休息不要 |
その他の主なリトル野球のルール
投球制限と同様の考え方で、リトルリーグでは、いくつか特殊なルールを採用しています。
・ゲームイニングは6イニング制を採用しています。
・塁間やグラウンドのサイズも通常の少年野球のサイズよりも若干小さいサイズ。ソフトボールと同じ位の大きさです。
・離塁制限。リードなし。ボールがホームベースを通過後の盗塁はあり。
・振り逃げはメジャーのみ適用。
・プロテクター(胸パッド)の着用。などが決められています。
・メジャーにおいてのコールドゲームは、4回終了後、10点差、5回終了後、8点差とする。
・マイナーにおけるコールドゲームは、3回15点, 4回10点, 5回7点点差とする。
・6回終了時同点の場合 7回以降,タイブレークゲームを行う (タイブレーク条件:無死,2塁,打順引継ぎ)
※タイブレークから登板した投手は,投球数を引継いで 2試合目の投球を可とする
・進塁時におけるヘッドスライディングは禁止。アウトとなります。帰塁時はOK。
インターミディエットについて
メジャーになるとこれからフルサイズの野球に向けて、リトル野球のサイズよりも大きいグラウンドサイズで行う「インターミディエット」と呼ばれる部門があり、リトル野球と同時並行で練習を積む時期があります。
この部門は「リトルリーグ・インターミディエット(50/70)野球部門」と呼ばれ、高い技術を持つ11-13歳選手により一般的な野球を行わせるための部門です。
その大きな特徴としては、グランドサイズが全体的に広くなり、離塁や牽制も有りで、イニング数も7回までとなっている点です。
より実践的な野球とも言え、リトルリーグの中では、世界統一規格で、より一般的な野球となっています。
例年、2月から5月にかけて大会が開催されており、5月に開催されるインターミディエット全日本選手権大会が毎年行われ、優勝チームはアジア太平洋選手権大会に日本代表で出場する権利を有します。
・バッテリー間:15.24m
・塁間:21.34m
・牽制あり
・リードあり
・7イニング制
用具について(東京連盟規則)
(ア) 公認用具
a) リトルリーグが使用する試合球、バット、ヘルメットは公認されたもの以外の使用を認めない。
b)
バットは、2018年1月1日以降のUSA Baseball
Bat規格に適合したもの以外は使用できない。
インターミディエットについては、BBCOR基準を満たすバットを使用できる。
c) 試合球は以下のとおりとする。
|
試合球 |
使用大会 |
インターミディエット メジャー マイナー |
ミズノ社製 701 |
JA共済杯I/M全日本選手兼大会東京予選 JA共済杯全日本選手権大会東京予選 ミズノ杯夏季大会 |
東京連盟公式球 |
上記大会以外(関東大会以上の大会を除く) |
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ジュニア |
ZETT BB1400 (セーフティボール) |
全試合 |
(イ) 捕手用具
捕手は、試合および練習中も公認ヘルメット(耳カバー付き)、プロテクター(ロングタイプまたはショートタイプも可)、マスク、吊り下げタイプのスロートガードおよびファールカップを必ず着用する。スカルキャップタイプは認められない。
(ウ) ヘルメット
ヘルメットの顎ひもを着用することが望ましい。また、フェイスガード付き、Cフラップ付きヘルメットの使用を認める。
(エ) 手袋・リストバンド
野球用手袋、リストバンドの使用を許可する。ただし、投手は使用できない。
(オ) サングラス(監督・コーチも含む)
使用可能サングラス
色の制限は特に定めないが、ミラーグラス(反射するもの)とフレームが白色のものは認めない。
サングラスの運用
サングラスの使用を選手、指導者が必要な時は、試合前(メンバー表交換時)に主催者・審判員に申し出て許可を得たもののみ使用を認めることとする。
大会時は、使用時以外のサングラスのグランドの持込みを禁止する。
帽子にかける等の行為を禁止する
(カ) スパイク
金属のスパイクや滑り止めのついたスパイクは認められない。滑り止めが成形されているスパイクは認められる。(インターミディエットは、金属のスパイクや滑り止めのついたスパイクは認められる。)
(キ) その他
グラブのひもは、必要以上に長いものは認めない。
出場選手には安全確保のため、胸部保護パットは以下のとおりとする。
インターミディエット:安全確保のため、胸部保護パッドを着用が望ましい。
メジャー:安全確保のため、胸部保護パッドを着用が望ましい。
マイナー:安全確保のため、胸部保護パッドを着用する。
ティーボール:安全確保のため、胸部保護パッドを着用が望ましい。
選手は素材を問わず、宝飾品を身に着けてはならない。
選手は試合中、ギブスの装着は許されない。監督、コーチ、控え選手を含めギブスを装着している者は試合中、ベンチに留まらなければならない。
(ク) 審判員による用具チェックと用具破損等による処置
審判員が試合の安全管理上、用具の変形、損傷等を確認した場合は当該用具の使用を禁止することができる。
用具チェックは両リーグがベンチ入りした時点で実施する。ベンチ前に試合で使用するすべての用具を整理して並べ、両リーグ同時に審判、競技部役員によってチェックを受けなければならない。不適格な用具はベンチへの持込みを禁止する。
全員連続オーダー制
先だってリトルリーグ国際本部より2023年規則変更が発表されました。
そのなかで、最も大きな変更となるのが、全員出場義務にかかわる「全員連続打撃オーダー制」の導入です。
これまでは、守備機会など細かい決まり事がありましたが、これをシンプルにあらため、大会登録選手(ベンチ入り選手)が全員、打撃オーダー(打順)に入るというものです。適用はメジャー部門、インターミディエット部門両全日本選手権の国際トーナメント2大会で、予選大会からとなります。